日本化學雜誌
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マタタビ成分の化学的研究(第1~3報) (第1報)有効成分,マタタビラクトンおよびアクチニジンの単離
目 武雄藤野 明村井 不二男
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1960 年 81 巻 8 号 p. 1320-1324

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抄録

マタタビの葉のメタノール抽出,および虫果のメタノール抽出または乾留によって,ネコ科動物の“ またたび反応” に関与すると考えられる化学成分として,それぞれ中性ラクトン,C10H16O2および塩基,C10H13Nを単離し,これらをマタタビラクトンおよびアクチニジンと命名した。そのほか葉からβ-フェニルエチルアルコール,マタタビオール-C,3,4-キシリル酸ニトリルおよび3,4-キシリル酸などが単離されたが,後3者には生理作用がなく,β-フェニルエチルアルコールには催涎作用のあることがみとめられた。

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