1960 年 81 巻 8 号 p. 1320-1324
マタタビの葉のメタノール抽出,および虫果のメタノール抽出または乾留によって,ネコ科動物の“ またたび反応” に関与すると考えられる化学成分として,それぞれ中性ラクトン,C10H16O2および塩基,C10H13Nを単離し,これらをマタタビラクトンおよびアクチニジンと命名した。そのほか葉からβ-フェニルエチルアルコール,マタタビオール-C,3,4-キシリル酸ニトリルおよび3,4-キシリル酸などが単離されたが,後3者には生理作用がなく,β-フェニルエチルアルコールには催涎作用のあることがみとめられた。
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