1994 年 1994 巻 11 号 p. 985-991
PdC1触媒存在下,COおよび亜硝酸メチルより炭酸ジメチルが合成されるが,徐々に活性低下が起こる。この原因はPd触媒からClが飛散することによるが,その形態はクロロギ酸メチルであることを確認した.このクロロギ酸メチルはPd錯体のメトキシカルポニルとCl配位子との還元的脱離で生成すると考えられる.更に,クロロギ酸メチルが炭酸ジメチル合成において,Pd触媒の再生および寿命向上に効果のあることを見いだした。
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