川崎市立川崎病院内科総合診療科
川崎市立川崎病院検査科
2011 年 100 巻 8 号 p. 2259-2262
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症例は57歳,男性.職業は建築業でアスベスト曝露の可能性あり.腹部膨満,体重減少を主訴に当科を初診.腹部に巨大な腫瘤を触知し,血液検査にて著明な血小板増多を認めたため入院となった.経皮的針腫瘍生検にて,腹膜中皮腫(上皮型)と診断.化学療法を行い腫瘤の縮小を認めたが,経過中に頻回の低血糖症状を認め,グルコース静注を行うも低血糖が遷延した.腫瘍随伴症候群と考えられる低血糖症状をきたした腹膜中皮腫の1例を経験した.
日本内科学会会誌
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