富山大学附属病院和漢診療科
2012 年 101 巻 11 号 p. 3233-3235
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症例は44歳,女性.主訴は周期的な右季肋部痛.腹部MRIで肝周囲に多発性の嚢胞性病変を認め,子宮内膜症に特徴的なshadingの所見(T1強調像で高信号,T2強調像で高信号から低信号が混在)より肝子宮内膜症と診断した.GnRHアナログによるホルモン療法を施行し右季肋部痛は消失,病変の縮小も得られた.肝子宮内膜症は稀な疾患であるが,その診断には痛みと月経周期との関連を聴取すること,およびMRIによる画像診断が有用である.
日本内科学会会誌
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