日本食品科学工学会誌
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日本で市販されている加工食品中のアクリルアミドの分析
吉田 充小野 裕嗣亀山 眞由美忠田 吉弘箭田 浩士小林 秀誉石坂 眞澄
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2002 年 49 巻 12 号 p. 822-825

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抄録

日本で市販されている加工食品32品目63製品について,アクリルアミド含有量をLC-MS/MS法及びGC-MS法で測定した.検出限界及び定量限界は,LC-MS/MS法でそれぞれ0.2, 0.8ng/ml, GC-MS法で臭素化誘導体としてそれぞれ12, 40ng/mlであった.RSDによる繰り返し精度は,LC-MS/MS法では5%以下,GC-MS法では15%以下であった.両法による分析値は高い相関(r2=0.946)を示した.アクリルアミド含有量は,ポテトチップスで439-1870μg/kg,スナック菓子で15-3540μg/kg,米菓で17-303μg/kg,即席麺.ワンタンでは4-54μg/kgであった.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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